「アリアンロッドの神話」




「あれだ、アリアンの本を端から端まで読めば世界観の説明なんていらん…」


「ファイアーボルト」


「ぎゃぁぁぁぁ!?」


「それじゃあ、いきなり終わっちゃうでしょう?
 とりあえず今回は、このエリンディルの世界の神話と、今回の話の繋がりについて説明するわ。」


「(焦げながら)神話って、このエリンディルに大昔から伝わる、過去の時代のことか?」


「ええ。エリンディルには今の火の時代の他にも、
 光の時代・風の時代・水の時代・土の時代という、長い歴史を辿ってきているの。
 簡単に各時代の説明をすると、
 創造され世界が誕生した、光の時代
 半身半人の民エルダが生まれ、邪神が出現した風の時代
 ヴァーナとドゥアンが生まれ、魔獣との戦いが行われた水の時代
 フィルボル、ネヴァーフが生まれ、妖魔の王との死闘、土の時代
 エルダナーンとヒューリンが生まれ、魔界に追われたはずの妖魔の復活…今の火の時代
 こんな感じね…。」


「何だか、戦いばっかりで、荒んだ時代ばっかりだなぁ。」


「風の時代、水の時代、土の時代。時が移り変わるときに、
 世界から邪悪なものを消し去るためにそれぞれの粛正が行われたわ。
 精霊王の力で大嵐や大洪水など起こし、世界を浄化しようとしたのね。」


「そういえば、今回の話の伝説は…、」


「太古の昔、神から使わされた四匹の竜、
 彼らはそれぞれの粛清のためにこの地に降り立った。
 火竜・ゲイボルク 水竜・コーラル 風竜・シルヴァー 地竜・グラウド
 役目を終えた後も、ずっとこの世界を見守っていた。
 しかし、邪悪な者の力で火竜と地竜は闇に落ちる。
 二匹の暴走を止めるために、風竜、水竜は戦った。
 結局四匹は力を全て使い果たし、
 火竜は東の火山地帯に、水竜は西の海に、風竜は北の伝説の大樹に、地竜は南の大地の深くに、
 自らの地で姿をオーブに変え、深い眠りについている…。」


「粛正を行う為に、神界から下りてきた竜達が深く関係していそうだな。」


「強大な力を持つ伝説の四竜…、」


(フェイリィ、立ち止まりふと空を見上げる)


「嫌な予感がするわ。悪いことが起こらなかったらいいんだけど…。」


「フェイリィ、何を心配することがあるんだ?
 俺がいる限り、どんな最悪の事態でも切り抜けてみせるさ。
 この槍、この正義、この愛に賭けてな!」


「愛は余計ね、ファイアボルト。」


「(燃えながら)ふっ、照れ隠しの君も素敵だぜ?」


「燃え尽きなさい、マジックブラスト+ファイアボルト+フェイトたくさん。」


「フェイリィ!?死ぬ!死ぬって!?」


(そこへ飛んでくる1羽の伝書鳩
 手紙を見たガーランドが、フェイリィを呼ぶ)


「(煙を上げながら)フェイリィ!仲間の騎士団連中からの手紙が届いた。ラインへ急ぐぞ!」


「何かあったの?」


「先日、遺跡の町ラインで漆黒の旅団というギルドが騒ぎを起こしたらしい!
 ライン旧城の地下遺跡より何かを盗み去ったが、
 まだ、調査中で何が盗まれたかは分かってないらしいな。」


「ラインね。分かったわ、急ぎましょう!」


(二人、テンペストに乗り大地を駈けて行く…)





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